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Per second」インタビュー


野村佐和子

第3回目は、舞台上での天真爛漫なキャラが観客の心を癒す、野村佐和子氏です。そしてそれは、インタビューにおいても変化なしです。インタビュー自体はかなーり長くなってしまいましたが、普段はなかなか聞かない話も聞けたので。よかったのではないでしょうか。

野村佐和子
Sawako Nomura
土橋役




アサヒ: とりあえずお名前から・・・
佐和子: あ、野村佐和子です。
アサヒ: 佐和子さんって今回役者だけですよね?
佐和子: はい。
亮平: (横から亮平が乱入して)弟はカツノリです。
佐和子: いや、シゲカツです。
アサヒ: え、そうなんすか?
佐和子: シゲカツですよ。
アサヒ: 弟さん、いるんすか?
佐和子: え!?弟がいるように見えん?
アサヒ: ・・・あんま・・・、あ!でも言われればちょっと見えるかも。
佐和子: あ、でもさ、見えないって言われる。
アサヒ: うーん、なんか弟がいるって感じでは・・・お姉さんぽいとは思いますけど。
佐和子: あぁ・・・。
アサヒ: 末っ子ではないですよね。
佐和子: あ、絶対そうではないね、たぶん。それは思う。
アサヒ: けっこう下がいる系ですよね。
佐和子: あぁ・・・かな。かいといっこっていわれる。
アサヒ: カイトイッコ?
佐和子: ちがう、ちがう。「か、一人っ子。」
アサヒ: あぁ、あぁ。え、実際何人なんですか?
佐和子: え、弟がいるだけ。
アサヒ: 二人?
佐和子: うん、二人。
アサヒ: あぁ。では、役どころを。
佐和子: あの・・・まだ、固定されてないんですよね(笑)。個人的に。
アサヒ: え、そうなんすか?オレまだ、そんなに見てないんすよ。
佐和子: あたし、全然練習してない気がする。自分では。
アサヒ: まじすか。
佐和子: うん、まぁでも、技術工員ですよ。技術工員(笑)。
アサヒ: 技術行員。
佐和子: はい。土橋です。ドバシ、ドバシ。
アサヒ: どんな役なんすか?
佐和子: なんかねー、はじめは、こうね、士郎さん曰くアサヒをイメージしてたんだって。佐和子はアサヒくんみたいな感じの人だって・・・
アサヒ: え、それは役がってことですか?それとも佐和子さんに会う前?
佐和子: キャラクター。アサヒくんのキャラクター。
アサヒ: え、土橋さんっていう人は、オレっぽいっていう・・・
佐和子: そうそうそう!そうそうそう!だけどなんか、佐和子が器量なくそれが出来なかったんだよね。佐和子いっつもさー、あるやん!?固定されたキャラ。あの、なんか女の子っぽーいやつ…
アサヒ: あぁ…
佐和子: 結局私、今回それがいらんっていって、今回それになったけど…
アサヒ: なったにもかかわらず…
佐和子: そう、かかわらず…、そしてできず…(笑)。結局元に戻そうっていう…
アサヒ: あはは(笑)

佐和子: だめだよねー。役者ってさぁいろいろできてナンボだよねー。
アサヒ: え、でも元に戻すってなんすか?またあのハチャメチャ系の…?
佐和子:

うん…。またあーいう感じの。「エェー!?そーなんですかぁー!」って…。なんかさー、変身してなんぼだよねー。うん。なんか…なんか自分すごい下手なんだーって思うよねー。「思います!」って感じ。なんか。「下手だと思います!!」って。

アサヒ: え、でも、もう佐和子さん長いじゃないすか。役者で…
佐和子: 長い…けど…ね。うまくなってない気がする(笑)。慣れはあるけどねー。ずっとバカにされてるからさー。慣れはね、前よりはね。舞台…っていうか人前に立つことに対しては。
アサヒ: ああ。抵抗みたいなものが消えてきて…。
佐和子: てかさー、それなのになんで芝居をしようかって思ったって感じだよねー!?
アサヒ: ええ(笑)。ほんとに。でも、何でなんすか。
佐和子: いやぁ。自分でもあんま覚えてない。
アサヒ: 高校のころとか演劇部だったとか…?
佐和子: いやあ、私体育会系だもん。チェキ!!
アサヒ: いや(笑)。意味がよく…。
佐和子: チェキ!チェキ!
アサヒ: いや…でも、前は体育会系だったんすか?
佐和子: うん。陸上やって…テニス。
アサヒ: 中学陸上で、高校テニス?
佐和子: うん。
アサヒ: で、大学が演劇(笑)?
佐和子: うん(笑)。でもホントはGスプラッシュかイーグルスに入ろうとしてたわけ。
アサヒ: え、なんすか、Gスプラッシュって?
佐和子: ストリート…ダンサー…系…
アサヒ: はぁ(小さく笑う)。
佐和子: 笑ってるー。
アサヒ: え、いやいや。まぁ、ね? それか…?
佐和子: か、えー、イーグルスっていうチアリーダー…。
アサヒ: はっはっはっ!(大爆笑)
佐和子: なんでー(笑)!?だめ?
アサヒ: はい、はい(笑)。でも!?
佐和子: うん、でもねー、何かねー、二十歳の時って女の子って体調悪いんだよね。確か。
アサヒ: はぁ。そうなんすか…?

  (近くにいたイザベルに)

佐和子: ね!ね!二十歳の時って女の子って体調よくないんだよね!?
イザベル: そうなんですか?
アサヒ: 「そうなんですか?」って言われてますよ。
佐和子: たしかね、体の周期で。で、あたしねー、二十歳のときに、疲れてたの!すごく(笑)。
アサヒ: あ、そうか一浪ですもんね。佐和子さん。
佐和子: そうそう。だからー、疲れたからー、「あ、運動系じゃないな」って思って、でさー、イーグルスにしてもGスプラッシュにしても自己表現系やん?「オレはさぁー、オレはさぁー」っていう…
アサヒ: え、そうなんすか?いや、俺わかんないすよ。
佐和子: で、お芝居系にきたんじゃないかなって言う…(笑)。あんまよくわかんない(笑)。
アサヒ: それでそうすでに3年くらいやってるっていう…。
佐和子: 4年めだよー!
アサヒ: 4年目!?
佐和子: うん(笑)。それなのに…、バカです!
アサヒ: なるほど…。
佐和子: あーよくしゃべったねー。
アサヒ: はぁ(笑)。あ、でももっと長い人もいますからね。
佐和子: そうなの?
アサヒ: まーでも全部使うかどうかは…
佐和子: そうなの!?マジ!?ひどーい(笑)。
アサヒ: まぁ、いやいや。てなわけで、今回はハチャメチャ系なんですよね?
佐和子: うーん。てかねー、わかんない。どうなるか。前は佐和子、和佳子っぽかったやん?うん。和佳子の役っぽかった気がする。でもやっぱそこまでではないかなぁ…。わかんない(笑)!
アサヒ: でも、台本を見たんすけど、結構マジな役っぽい印象を受けましたけどね?
佐和子: え!?
アサヒ: マジ系でしたよ。後半のほうとか…。
佐和子: あぁ。まぁ後半はね。マジでいくけど…。中盤ちょっとやっぱし、おちゃらけじゃないと。私ができないんだよね。あー!もうー!下手だよねー!?下手だと思うよー。
アサヒ: まぁまぁ。
佐和子: あー!もー!がんばるよー!
アサヒ: ははは(笑)。
佐和子: あたしはアサヒになりたかったよ。ずっとアサヒをね、士郎さんに言われたときからずっとアサヒをずっと…、んー、やっぱねー佐和子の中ではアサヒ的要素が薄いのかもって思うんだよね。同じ理系なのにさー。
アサヒ: はははは(笑)。…薄いかもしんないすね(笑)。
佐和子: …あんまり同じ波長を感じない?どう?どう?そのへん?
アサヒ: あー、いやー…どうなんだろう…?
佐和子: あるけどーって感じ!?
アサヒ: ありますよ。
佐和子: あ、マジで!?
アサヒ: 笑うポイントとか、いっしょじゃないすか。
佐和子: あ!!マジで!?あ、何、何!友好戦にでた?
アサヒ: え、いやいや(笑)。違いますよ。だいたいなんか…アニュータ内の話とかで笑ってるときは、パッと見たら佐和子さんも笑ってるっていう…
佐和子: あ!そうなん!?え、ちょっちょっそれってすごく仲良くなれるってことじゃないん?だってさー、良平とか英士とかには「笑ってるところが意味わかんない」とかって…。
アサヒ: そう。俺も結構、意味わかんないとこで笑ったりしてるんすよ。
佐和子: そこがいっしょ!?
アサヒ: ははは(笑)。
佐和子: だからアニュータ好きなのかもねー。それはあるよね。
アサヒ: それはありますね。アニュータのおもしろポイント、結構マッチしてますもん。
佐和子: あ!あたしとかなりマッチしてる!わかる、わかる。
アサヒ: 深夜番組的な感じが…。
佐和子: え!どこが!?
アサヒ: あー、なんかわかんないすけど、んー、ゴールデンではないじゃないすか。この…笑いっていうか…。
佐和子: うん。埋もれてたっていうか。昔の世代の笑いだよね。
アサヒ: …そうなんすか?
佐和子: わかんない(笑)。私もなんかわかんない(笑)。
アサヒ: やっぱ、合ってない(笑)?
佐和子: あれー…(笑)。まぁいいやー。
(急に、演技っぽく)「和佳子、行かないでー!!」
アサヒ: いやいや。
佐和子: 「いやぁぁぁぁぁー!」

アサヒ: (笑)。…そういえば、佐和子さんって悲しいときとかあるんですか?
最近あった悲しいこととかあります?
佐和子: あー、あたしねー、こないだねー、…泣いたね。泣いたっていうかグッと来たね。そう。日本が負けるまではー、ワールドカップぜんぜん興味なかったん。でも日本が負けてからー…
アサヒ: 日本が負け…、って最近じゃないすか?
佐和子: そうそう。で、負けてー、まわりがあまりにも騒ぐからこれはなんだろう?と思って、で、トルシエっていうのが知らなくって
アサヒ: え!? …すげー。
佐和子: びっくりした!?で、やめるのをこないだ知って、
アサヒ: え!やめるんすか?トルシエって。それ俺はじめて知りました。
佐和子: そう。やめるんだよ。4年で。
アサヒ: でもサッカーって4年もっただけでもすごいっていう…
佐和子: そうそう!長期らしいね。そう、あの人すごいんよ。で、負けたやんかー。それで、いろんな新聞記事とか読むやん。するとさー、物語があるわけやん?ワールドカップに行くまでの…。みんなの…。…グッ、とくるね。
アサヒ: (笑)。てか負けてからグッときたんすか?
佐和子: うん(笑)。…グッ、ときた(笑)。だから、サッカーの本とか買っちゃったもん。負けた次の日に(笑)。そう、サッカーっていうのは、面白いんだよ。
アサヒ: (笑)。でもそれ、悲しかったんすか?
佐和子: なんか…悲しいっていうか…、…グッ、と来た…。ん!?グッとくると悲しいって違うか!?
アサヒ: はぁ。ま、ちょっと違うかと…
佐和子: あー、でもねぇー…
アサヒ: ていうかブルーになることとかってあるんすか?佐和子さん?落ち込むっていうか…。
たとえば、勉強にしろ…、恋にしろ…、生活にしろ…
佐和子: 恋はあたし十分ブルーになるよ。え!?でも普通にブルーにならない?そういう時って。
アサヒ: あーでもなんか、佐和子さんはならんそうな感じがするんですけど、なるんですか?。
佐和子: あーどうなんだろう!?人と比べてレベルが違うのかもねー(笑)。(手でジェスチャーしながら)みんなほんとはこのへん(低いとこ)なんだけど、あたしはこのへん(高いとこ)でブルーブルーっていってるかもしんない(笑)。
アサヒ: (笑)。あー、はいはい(笑)!
佐和子: で、みんなはこのへん(高いとこ)で元気なんだけど、佐和子はこのへん(低いとこ)で元気なんだよ。そう。尺度が違う気がするね(笑)。
アサヒ: すげー…
佐和子: すげーやろ!
アサヒ: あ、でもたまにその佐和子さんの…
佐和子: 引いてるよねー。
アサヒ: いやいや、引いてなくて(笑)。
佐和子: アサヒ君さー、なんかさー、つい最近まであたしのことを引いた目でみてたよねー。
アサヒ: 引いて見てないですよ(笑)。
佐和子: この頃なんか…、今日とかあたしさー、アサヒ君が来るとアサヒ君の顔色とかみてるんだけど。
アサヒ: なんでですか!?
佐和子: 実は(笑)。実は(笑)。
アサヒ: そんな悪いんすかねー(笑)。
佐和子: わかんないけど、なんか。引いてるのかなっていう…
アサヒ: いやいや違いますよ。おれその佐和子さんの、なんか、いつでも「はっはっはー」っていうとこがなんでなんだろうなーっていう…
佐和子: あぁ、あぁ。あれは引いてるんじゃなく不思議に見てたわけー?
アサヒ: いや、でなくて!興味津々。
佐和子: あ、そっか。そういう時ってけっこうまじめな顔で見てる?
アサヒ: うーん、なんだろう…。まじめかなぁ…。
佐和子: あーそうそう、で、アサヒくんって結構こうやって(冷めた目で)見てるときがあって「あ……。……引いてる…。」って(笑)。
アサヒ: いやいや(笑)だから、引いてないですよ!
佐和子: それで、あーアサヒ君に苦手意識を持たれてるかも…って…。
アサヒ: いやいやいやいや。
佐和子: マジで…?
アサヒ: あーもうあれですよ。かなり好感度ありますよ…
佐和子: ある!?あー、けっこうあたし今、すごくうれしい。これ、すごくうれしい(笑)。あ、そっかー!そーなんだー!!あー、こりゃあたし今日からもう、付き合い方もぜんぜん変わるな(笑)。
アサヒ: (笑)。まじすか(笑)。

佐和子: あー、そっかー、でもそういや、ブルーな話だったよね(笑)?え!?でもブルーになるん?
アサヒ: んー、でもおれ、あんまならないほうなんすけど、実際。
佐和子: …うん。
アサヒ: あ、でもなりますよ。そりゃ(笑)。
佐和子: どんなときに…?
アサヒ: いや、ミスったときとか…
佐和子: え!?オペとかで…?
アサヒ: あ(笑)。でもオペをミスったときはあんま無いかな…(笑)。…うーん、バイトとかで。
佐和子: あー、たとえばたとえば?
アサヒ: んーなんかー、上の人から叱られたりとか…。
佐和子: あぁー…。そういえばあたしさー、もんすごく怒られるん。どちらかというと。
アサヒ: はぁ。
佐和子: …昔から…ね。目立つし。そう!目立つから、ちょっとミステイクが人よりも肥大にみえるけん。
アサヒ: 出る杭は打たれる系で?
佐和子: うん。そうそう。だから、あたしー、怒られることに対して、慣れちゃったんだと思うんだよね。
アサヒ: そうなんすか?それ、ダメなんじゃないすか(笑)?
佐和子: ダメだと思うんだけどー、なんかキャラで押そうとする?キャラのままでめんどくさいから押しちゃえーっていう・・・。
アサヒ: …それはそれで、また怒られるんじゃないすか?
佐和子: うーん…?でもねー、こないだ先生に言われて…こう、叩いてるつもりらしいんだけどー、出る杭だから… でもね、こう、全然叩かれてる記憶なくって…、えー!?と思って。で、なんかこう、あぁーっ!?と思ったね。申し訳ないっていうか。叩かれてるってわかってるんなら、それであたしもリアクションしたほうがいいんだろうけど、やっぱねー、わかってないからねー(笑)。
アサヒ: …それ、いいー性格してますよ(笑)。
佐和子: そう。ラクしてるよー(笑)。だぶん。ものすごく。人よりも(笑)。なんかねー、そう、だから、実験とかミスするやん?でも、ミスしてばっかりの生き方をしてるからあまりミスに関して、こう…「あぁっ!!失敗っ…!! ……でも…ま、いっかー(笑)。もっかい作っちゃえー(笑)!!」みたいな。で、また失敗して…(笑)。私、人が1回やることを4回やったんだけどー、でもなんかね、ヘコまなかったんだよね。
アサヒ: あぁー…。それはもういいんじゃないすか(笑)。
佐和子: うん…。あ、あとー、あれ!自分は絶対いわれても傷つかないけど、相手に言うと傷つかせるような言葉を言っちゃったときとか。なんかさー、あたしはさー、こういうことを人から言われても平気だけど、それを人に言っちゃった時に、「あーこれって言っちゃいけなかったかなー?」みたいな。それは結構ショック。
アサヒ: あー。なるほどー。
佐和子: うん。人を傷つけちゃうと、ブルーになるよね。自分のことよりも人になんかしちゃった事とかのほうが。
アサヒ: たしかに。それはなりますね。うん。じゃあ、佐和子さんもブルーになるんですね。
佐和子: うん。なるよねー。(隣にいた和佳子に)私、暗いよねー?

(和佳子、首を横に振る)

佐和子: …違うらしい(笑)。
アサヒ: ははは(笑)。うん、でもこれはもう、かなりいい…話を聞けましたね。ではこのへんで…あ!じゃ最後にいちおう見どころなんぞを…?
佐和子: 見どころ!?…うーん。どうなんだろうねー?私ではないことは確かだね。
アサヒ: そうなんすか?
佐和子: うん(笑)。見せらんない(笑)。んー…、でも…、面白いよねー!?うん。面白いよ。演出…だよね。見どころは。そう!演出だよ。なんてたって演出だよね。
アサヒ: なるほど。
佐和子: そう…。すごい!猪瀬さんすごい!!

(なぜか一同拍手)


佐和子: あーでも、アサヒとは仲良くなれたよね。
アサヒ: そうですか(笑)。では、ありがとうございました。
佐和子: はい!ありがとうございました。



そんな野村佐和子さんへのメッセージは、info@anjuta.netまで。


野村佐和子

野村佐和子
sawako nomura



この方も古くからアニュータの舞台に参加しています。もはやもうアニュータには欠かせない存在なのではないでしょうか。そして、舞台上と普段があんまり変わらない人の一人だったりします。むしろ舞台上のほうが静かです。




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