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主宰・猪瀬隆
「滑稽さゆえにもの哀しい」。




 「人がいなくなっちゃって、仕方ないから一人芝居をやった。チェーホフの独白劇『タバコの害について』。最初、僕はチェーホフの文学作品をめちゃくちゃな笑劇にしてやろうと考えたんです。滑稽に、滑稽に。もちろんお客さんは笑ってくれた。 でも、観終ったあとの感想は、『なんか切なくなった』だって。」

私たちアニュータはそんな感覚を大切にしています。人生に対する愛着を描きたい。それもダイレクトに。

 猪瀬は言います。「僕は演劇がしたくて演劇をはじめたわけじゃない。ロシア語学科に入学したら露劇があったから」それがよかったのかもしれません。
 私たちアニュータは、演劇界の慣習に縛られずに舞台芸術を創りたいと思っています。作劇上で直面する演劇界特有の当たり前的な表現ややり方・・・それらのひとつひとつを見直し、既存の常識を打破できたら。きっと演劇はもっと面白く、もっと身近になるはずです。

 本当にいいものを創りたい。妥協なく創りたい。
ぜひアニュータを体感してみてください。

 

いのせ たかし
1995年に上智大学ロシア語劇団に入部し演劇活動を開始するも部員は、猪瀬隆たった1人になってしまった翌年に一人芝居「タバコの害について」(原作/チェーホフ 日本語で)で演出家デビュー。就職活動に失敗した2000年在学中にアニュータを結成。アニュータでは演出、脚本を担当。
'76生。埼玉県出身。'01上智大ロシア語学科卒。独身。